SERVICE

環境衛生コンサルティング部門

多足類は、外部の石垣の下、建築物基礎の割れ目、落ち葉の下、朽ちた倒木の中等の隙間に住んでいます。
梅雨や秋の長雨の時期の様に、長期的に降る季節になると、彼らの住処が水没し、呼吸をするために、高い場所へ移動する習性があります。
従って、多足類の被害が出る時期は、6月の梅雨時期~秋の長雨が降る10月までとなります。

種類

■ムカデ類

森や林の朽倒木、石塊、腐葉層などの下や樹木の空洞など陰湿なところを好み、夜行性で小形昆虫や他の小動物を襲って食べる。時々偶発的に夜間家屋内に侵入して、その被害にあうことが少なくありません。産卵は早春から初夏にかけての頃で、石塊や倒木の下の凹み、あるいは堆積する瓦礫や木材片の間隙や地面との境の凹所で、20個前後の卵を塊状に産下します。卵は2週間前後で艀化して、2回の脱皮をすませてから、親より離れて独立生活に入ります。独立生活に入ってから成体までの生長過程は全く不明ですが、寿命は5~6年と推定されています。また、ヤスデ類と同じく、生息場所が雨水で水没すると、それを逃れるため建築物等の高い場所に回避してきます。従って、被害は梅雨から秋にかけて集中します。

■ヤスデ類

本種は、土壌の有機物や枯葉と真菌類を主に食べています。そのため、適度に湿度が保たれている土壌と枯草、枯れ木の間に生息しています。生殖時期は8月中旬~10月で、この間に交尾、産卵が行われます。一雌の産卵数は150~300コで、産卵した個体は1O月上・中旬に死滅します。卵は10月下旬にふ化が始り、その後生長を続け、年内に体長は5~10mmになります。この状態で越冬、春から再び成長し6~7月に成体となります。また、本種は本能的に住かに雨水が流入すると、回避しようと高い場所に移動する習性があるので、6月の梅雨の時期に入ると、雨を回避しようとして建築物の壁面などで多量に見かけます。ヤスデの中には強毒な分泌物を出すものが知られ、皮膚に紅斑、水包、潰傷をおこすことがあります。そして、ヤスデ類は、人体に迷入することのある縮小条虫の中間宿主となることが知られています。

作業手順

  1. まず、被害状況を調査致します。建築物のどのような場所で多足類が発生、又建築物の周辺を調査し、多足類の生息分布及び生息密度を調べます。
  2. ①の結果から、施工方法・薬剤の選定をし、ご提案書やお見積り書をご提出致します。
  3. 発注頂いた後は、施工の準備に取り掛かり、施工いたします。

※作業の告知等は、お客様方にて実施をお願い致します。弊社側で行う場合は、間接経費を別途頂戴いたします。

作業内容

①即効性薬剤の散布

建築物周囲の潜在箇所(隙間等)に、直接、即効性の乳剤を高圧力の噴霧器で、薬剤を散布し、既存個体の駆除を致します。(※本剤には、残効性はありません。)

②落ち葉堆積箇所、雑草地等広範囲への粒剤の散布

営巣している雑草地等に、薬効成分が、徐々に溶け出ていく顆粒剤を散布し、再定着(繁殖)を防止致します。本剤は、顆粒状で半年~1年ほど持続性があり、予防効果があります。

③建築物内への侵入防止処置

多量発生している場合、建築物を上り室内側に這い出て来る場合があります。それを予防するために、専用の顆粒剤を配置致します。

CONTACT

お気軽にお問い合わせください。
各分野専門のオペレーターにお繋ぎいたします。

CONTACT US

PAGE TOP