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環境衛生コンサルティング部門

リスと同じく歯が伸び続ける「げっ歯類」に属する動物で、歯を研ぐ習性があります。そのため、家屋内に侵入すると、なり振り構わず配線をかじり、火災や床下暖房機器等の設備をショートさせます。また、衛生面においても、サルモネラ症等の食中毒をはじめとする26種類の感染症を媒介することが報告されています。一般的に被害が多いのは、東南アジア原産のクマネズミで、元々木の上で生活している種なので、巧みに建築物をよじ登り、天井裏に侵入し営巣をします。繁殖能力は「ネズミ算」と言われているほどではなく、それほど増殖しません。条件の良い環境では1ヶ月に1〜2回交尾をし、産子は8〜12匹程度と報告されています。

管理システムの概要

①調査

ネズミ用のトラップを適正位置に配置。

②施工

設置したトラップ(喫食用餌)の減少具合により、ネズミ類の生息数を判別、毒餌を選択し、現場の状況にあった施工方法で適正配置。

③再調査・再施工

適正期間、毒餌を放置後、再び調査し、その効果を判別する。効果が内容ならば再度、毒餌を選定し直し、ネズミ類の被害が治まるまで繰り返す。

④管理保障期間へ

満足する効果が得られたら、管理保証期間へ移行する。(異常事態のみ対応)

*注意

定期的に行なう保守管理で治まるよう全力を尽くしますが、お客様の建築物が重度の老朽化している場合や、生物の侵入を容易く許してしまう様な構造である場合、化学的な防除方法のみではよい結果が得られないことがあります。それらを解決する為に、弊社としては様々なご提案をいたしますが、それらの提案が物理的施工又は、当初の見積もりをした想定外の大掛かりな作業を伴う場合には、ご協力を願います。

環境調査

家鼠が、フィールドを利用して、どう繁殖をしているのか、その行動を探らなければ、効果的な防除は成し得ません。つきましては、生息調査の際には、下記の様な目視調査や聞き取り調査等を併用し、感覚的に駆除や調査に有効な情報を収集しますので、ご協力ください。

■営巣場所調査

家鼠が既に、建築物内部で営巣している場合があるため、糞場、巣の材料の有無、段ボール(組み立て後)などの閉鎖的空間、隙間などの有無を調査する。

■餌場調査

家鼠が侵入する目的の一つである餌となるものが、建築物内外においてどこにあるのか、また、どう喫食にくるのかを調査する。

■侵入経路調査

家鼠が建築物を侵入する際、外部からどう侵入をするのか、又既に内部に生息している際、どういった行動パターンをとるのか、建築物に残された証跡いわゆる(ラットサイン)を調査する。

■聞き取り調査

建築物内で生活をされている関係者の方に、どこでネズミを目撃するか、また走り音をどこで聞くのか、ネズミの行動パターン探るための調査する。

ネズミの防除方法

ビルや家庭でのネズミの防除法は、化学的防除法・物理的防除法・環境的防除法を使って駆除します。それぞれは異なる方法ですが、各方法を組み合わせることにより相乗的効果が生じます。特にエサの管理・整理整頓、巣を与えない、侵入口を塞ぐなどの環境的対策を取り入れないと、殺鼠剤での駆除や粘着シートでの捕獲は難しくなります。食べ物の管理は、ヒトの食べ物、残飯だけでなく、ペットフードやガーデニングの花・芽・果実・有機肥料も含みます。

■ネズミの物理的防除法

物理的防除法は、大きく捕獲器類と忌避機器類に分かれます。まず、捕獲器類とはトラップ(わな)を用いる方法です。トラップはエサを使用する二つのタイプがあり、一つは生け捕りのカゴトラップ(カゴ捕獲箱)、もう一つは圧殺のスナップトラップ(パチンコといわれる)などがあります。何度も使用できることが長所としてあげられますが、最近ではこれらトラップの使用は、衛生的な問題や捕獲されたネズミを処理することが面倒なので、あまり使用されません。一方、エサなどを使用せずに捕獲できる粘着トラップ(粘着シート)が汎用されます。粘着トラップは、ネズミに寄生するイエダニやノミも同時に処理できるので衛生的です。

■ネズミの化学的防除法

化学的防除法とは、殺鼠剤や忌避剤を使用する方法です。殺鼠剤は、ネズミが1回の摂取で死亡する急性毒といわれる薬剤、および数回の摂取で死亡する抗凝血性毒(血液凝固阻止剤)といわれる薬剤に分かれます。

「急性毒殺鼠剤」は、人畜に対する毒性も高いものが多いので、使用には十分な注意が必要です。それに対し「抗凝血性殺鼠剤」は、人畜に対する毒性は比較的低く、効果が出るまでの時間が長いため、解毒剤(ビタミンK)も使用でき、安全な薬剤として汎用されています。ただし、一部のクマネズミは抵抗性をもっており、効きにくいという難点もあります。それぞれの薬剤は、固形、粒剤、ペースト状および粉剤という種々のタイプがあるので、水気の多い所には固形型、ネズミの通り道には粉剤というように、現場の用途に合わせた剤型を選びます。食品などに混入しやすい場所や誤食されやすい場所での使用には注意を払い、ベイトボックスなどを利用します。

都市ビルでの使用は、殺鼠剤抵抗性ネズミの出現、死体がどこに現れるかわからないこと、人獣への配慮、環境問題などから、使用を控える傾向があります。しかし、殺鼠剤はネズミ防除では特に必要なもので、万が一、ペストなど重要な人畜感染症の恐れがある場合や、震災等の災害時及び大発生した時には、特に必要です。

殺鼠剤の分類種類
急性毒殺鼠剤ノルボルマイド、シリロシド、リン化亜鉛、硫酸タリウム、アンツー
抗凝血性殺鼠剤(第1世代)ワルファリン、クマテトラリル
抗凝血性殺鼠剤(第2世代)プロマジオロン、フロクマフェン、ジフェチアロール

(注)ワルファリン抵抗性クマネズミに効果がある薬剤だが、ジフェチアロールは医薬部外品、プロマジオロンは、動物用医薬品として登録されています。

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