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環境衛生コンサルティング部門

ゴキブリのコントロールは、衛生管理の基礎です。
ゴキブリ類は、雑食性であり、様々な腐敗物等の有機質と接触するため病原性大腸菌O-157をはじめとする数々の病原微生物を体表面に付着しています。
したがって食中毒を起こす原因となる可能性がありますので注意が必要です。
また、「ゴキブリが発生する=不衛生」であるといった認識が周知されているため経済的被害や風評被害にもつながりますので、信頼を揺るがしかねない問題と認識しなければなりません。

概要

対象生物

クロゴキブリ

クロゴキブリ

 

チャバネゴキブリ

チャバネゴキブリ

 

 

一般的に良く見かける黒色で大型のゴキブリです。温室な空間を好む習性があるので、汚物が堆積した配水管や排水溝の中でよく見かけます。このため、病原性大腸菌O-157の媒介種として知られています。また、比較的寒さにも強いため年中活動しています。

全体は黄褐色、胸部に一対の黒い斑点がある小型種です。15℃以下の環境条件では繁殖が困難なため、日本では冷蔵庫のモーター部の熱源等の比較的温かな場所に潜み生息しています。従って生態的に行動範囲が狭いため、物流を媒介してのみ分布域を拡大する。他種に比べ1.5倍〜2倍の繁殖力があり、条件が揃うと爆発的に増殖し手に負えなくなります。

幼虫期の形態 クロゴキブリの幼虫 チャバネゴキブリの幼虫
繁殖 卵鞘中の卵数(個 22~28 22~28
卵期間(日) 31~47 20
幼虫期間(日) 84~117 30~70
脱皮回数(回) 8 6
成虫の寿命(月) 4〜5 3〜4
分布域 主に野外 寒さに弱く、20℃以下では繁殖できない

枯れ葉下、プランター下、排水管、下水

やや湿気がある空間

寒さに弱いため、機械の熱源部分、段ボールの狭い隙間、乾燥素材を好む
産卵場所 戸棚、段ボールの中、床下、乾燥素材に付ける 厨房内の残渣堆積箇所、有機物に富んだ場所
食性 雑食性
運動能力 金属部分は、登れないので、床を這う 軽いので垂直面も這う事ができる
コメント 野外から侵入することがほとんどで、建築物周辺の環境や設備の機能が低下すると、屋内にかなりの数が発生する 厨房内の清掃が不可欠、物理的・化学的な防除を併用しなければ駆除は困難

施工概要

①作業箇所について

厨房用機材周辺、天井裏、壁中、部屋の四隅、壁面の割れ目、棚、排水管周囲、シンク裏、建築物周囲

②主な使用薬剤

A ピレスロイド系殺虫剤(防疫用殺虫剤):易分解性、残効性なし、その場で消えます。「医薬部外品」

B サフロチンMC剤:残効性あり。壁面やシンクの裏に塗布。人体には吸収されません。「医薬品」

③施工内容の詳細と目的及び注意点

残効性の薬剤の塗布

効能:結晶化した薬剤を長時間残留し徘徊昆虫が触れると致死します。

目的:衛生害虫の外部侵入や内部での繁殖を長期間防ぎます。

④超微粒子空間噴霧処置(ULV処理)

効能:壁面の隙間、荷物の隙間など細かな場所に潜む昆虫を追い出し駆除いたします。

目的:その場に潜むゴキブリを即効性の薬剤で駆除いたします。

超微粒子空間噴霧処置

⑤トラップの設置

効能:徘徊昆虫を物理的に捕獲します。

目的:ゴキブリ類がどこにいるか生息場所の特定と駆除作業の効果判定をする際に重要な役割を果たします。

住環境で主に見られる種

No. ゴキブリの種類 生息場所生息場所
クロゴキブリ Periplaneta fuliginosa ゴミ集積所・厨房
ワモンゴキブリ Periplaneta americana 下水移動・湿地
コワモンゴキブリ Periplaneta austlasiae
トビイロゴキブリ Periplaneta brunnea
ワモンゴキブリ幼虫 Periplaneta americana
トビイロゴキブリ幼虫
ヤマトゴキブリ Periplaneta japonica 山林・落ち葉下
ヤマトゴキブリ メス成虫
チャバネゴキブリ成虫 Blattella germanica 室内のみ

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