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環境衛生コンサルティング部門

昆虫ではなくクモ類に属するクモの仲間です。ダニ類は多種多様なグループに分かれており、大きく我々に被害を及ぼすのは、アレルギー反応を誘発するダニ類、刺して皮膚炎を生じさせるダニ類、病原性微生物を媒介するダニ類の3つのグループがあります。普段は目に見えない種ですが、増えた時には甚大な被害をもたらします。

家屋塵性ダニ類

■ヤケヒョウヒダニ

家屋塵から最も検出されるダニで、人のアカやフケ、食品のクズなどの有機物を餌としています。本種の死骸や糞により、気管支ぜんそくやアレルギー性鼻炎等のアレルギー反応を起こします。

■フトツメダニ

他のダニ類を補食して生活しています。そのため、他のダニが増えると二次的に本種が増え、本種の体の一部である尖ったツメが、偶発的に人の皮膚に刺さり皮膚炎を起こします。

■イエダニ

普段はネズミ類に寄生して吸血して生活しています。家屋内にネズミが生息している場合、ネズミの体表から落ちた本種が人を吸血し皮膚炎を起こします。

屋内塵性ダニ防除処理

①塵の除去

塵を除去薬剤塗布前に、薬剤の効果を最大限にするため、大型の集塵機を用い、施工対象となる床材表面の塵を、除去いたします。

②駆除

ダニの生息源となっている座布団や畳を、乾熱処理車に一定時間入れ、深部まで熱を通して駆除をいたします。

③薬剤を塗布

畳を戻す前に、床材表面に、予防もかね長期間残存性がある残効性の薬剤を塗布します。

④薬剤を塗布

最後に畳を戻し、室内の空間全域に、ピレスロイド系剤を微粒子空間噴霧いたします。

野外性ダニ類

■ツツガムシ

ツツガムシ病リケッチアを保有するツツガムシの幼虫に刺されることにより、急性熱性発疹性疾患を発症させます。アカツツガムシ(東北地方に多く夏に発症)、フトゲツツガムシ(日本海側、春秋)、タテツツガムシ(太平洋側、秋冬)のうち、後の2種によるものが多く見られます。患者発生は北海道・沖縄を除くほぼ日本全国で認められます。ツツガムシ病リケッチアの自然界における宿主はツツガムシで、林や土の中が生息場所です。ツツガムシの幼虫は成長過程で一度地表に出て、野ネズミ等の動物に付着して運ばれます。

■マダニ類

マダニ類は、通常、山奥の効率的に野生獣の体液を摂取できる場所に生息をしています。しかし、近年、自然環境の悪化や宅地開発が影響し、野生獣の餌が減少したため、人間の住環境まで行動範囲を拡大してきています。

そのような時、野生獣に寄生しているマダニ類が、寄生種の体表を離れ、落下し、その場を通った人間を吸血するといった被害が各地で多発しています。

マダニ類の中で、比較的寄生種を選ばないフタトゲチマダニ(H.longicornis)は、吸血被害に遭いやすい種です。

日本紅斑熱の媒介者として認知されていますが、近年、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウィルスによる感染症患者が、中国や日本で確認されました。日本では、47例の報告があり、そのうち19例の死亡が確認され、比較的致死率の高い感染症として報告されています。

どの例も感染経路を調査したところ、野生動物と人間の住環境が濃厚に接触していることが判明し、その間にウィルスの媒介者として、マダニ類の存在が確認されました。

現在、国立感染症研究所が全国で調査を実施している最中です。速報では、シカ、猟犬に対してSFTSの抗体調査を実施したところ、シカでは、福岡、熊本、宮崎、鹿児島、島根、広島、山口、徳島、愛媛、三重、滋賀、京都、兵庫、和歌山、長野、静岡、宮城県の自治体から報告があり、猟犬では、九州(熊本、宮崎、鹿児島県)、四国(徳島、香川、愛媛、高知県)以外に、患者が報告されていない自治体(三重、富山、岐阜県)でも抗体保有動物が存在したことが明らかになりました。

屋外性ダニ防除処理

①寄生宿主(野生動物)の徘徊ルート及びマダニ類の生息分布、密度を調査する

②環境状況に応じた薬剤種の選定・数量、機材、装備の選定を行い、薬剤散布を行う

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