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マダニ媒介感染症啓発メディア出演

所属する社団法人愛知県環境衛生センターとしてSFTS啓発メディアに出演致しました。

【豊田市で起きた痛ましい事例】
愛知県豊田市は、日本を代表する自動車産業の町として知られています。一方で、愛知県内で最も広い森林面積を誇る自然豊かな地域でもあります。都市と自然が共存するこの町で、昨年、草刈り作業中にマダニに刺され、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を発症し、尊い命が失われるという痛ましい出来事がありました。
SFTSは、マダニが媒介する新興感染症です。国内では2013年に初めて確認されて以降、毎年患者が報告されており、令和7年には全国で191件の発生が確認されています。愛知県内でも7件、そのうち豊田市では5件が発生しており、決して他人事ではない状況となっています。私たちが何気なく立ち入る草むらや森の中、庭の茂み――。そうした場所にマダニは潜んでおり、衣服や肌に取り付いて吸血を始めるのです。

命を脅かす感染症――SFTSと日本紅斑熱
マダニに刺されることで引き起こされる感染症は、SFTSだけではありません。日本紅斑熱やライム病など、複数の重篤な疾患が報告されています。

SFTSに感染すると、発熱、倦怠感、消化器症状(嘔吐・下痢)などが現れ、重症化すると血小板や白血球が減少し、最悪の場合は死に至ることもあります。致死率は10〜30%と高く、特に高齢者や基礎疾患を持つ方はリスクが高まります。

日本紅斑熱では、全身に赤い発疹が広がり、高熱が続きます。治療が遅れると重症化する恐れがあり、早期の診断と適切な治療が不可欠です。

「豊田市では昨年10件のダニ媒介感染症が発生し、うち5件がSFTSです。

  1. 肌の露出を避ける
    野山や草むらに入るときは、長袖・長ズボン、帽子を着用しましょう。首元にはタオルを巻き、帽子の下にもタオルを入れることで、マダニの侵入を防ぎます。
  2. 明るい色の服を選ぶ
    マダニは暗い色に付きやすい傾向があります。白や明るい色の服を着用すると、マダニが付着した際に発見しやすくなります。
  3. 帰宅前に必ず殺虫剤を使う
    「車に乗る前ですとかお家に帰宅される前には必ず殺虫剤を振りかけていただく」――野外活動後は、衣服や靴に付着したマダニを駆除するため、帰宅前に殺虫剤を使用することが重要です。マダニを家に持ち込まないための基本的な対策です。
  4. 帰宅後はすぐに入浴し、全身をチェック
    帰宅後はできるだけ早く入浴し、わきの下、足の付け根、膝の裏など、柔らかい部分を中心に全身をくまなくチェックしましょう。マダニは痛みを感じさせずに吸血するため、気づかないうちに刺されていることがあります。

もしマダニに刺されたら――絶対にやってはいけないこと
もし吸血中のマダニを発見した場合、絶対に無理に引き抜かないでください。

無理に引き剥がそうとすると、マダニの口器が皮膚内に残り、感染症のリスクが高まります。また、マダニの体液が逆流して病原体が体内に入る危険性もあります。

発見した際は、速やかに医療機関(皮膚科または内科)を受診し、適切な処置を受けてください。

大切なのは、正しい知識を持ち、適切な対策を取ること。

これから迎える夏のレジャーシーズン、草刈りや庭仕事の際には、どうかマダニへの備えを忘れずに。小さな注意が、あなたとあなたの大切な人の命を守ります

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